2012年7月15日日曜日

20120714 満田正さん「福島原子炉包囲網日誌」〜" 山田真(小児科医)講演「福島を切り捨ててはならない 」が紹介されました。ここでコメントします"


From:  満田正 
714 (8日前)

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 「福島を切り捨ててはならない」/山田真(小児科医)講演 http://qc.sanpal.co.jp/info/1520/ 抜粋が紹介されました。ここでコメントします。
山田真(小児科医)講演記事、感激を持って読ませて頂きました。
私も、また、「たまかんねっと」を通じて、昨年3月以来、訴え続けていることでありますが、現実は、表題どおりに厳しいです。
ところで、私も60年安保闘争以来、権力との接点を見てきたものとして、現在ほど、権力との闘いが、要請されている時期はなかったと思います。日米安保条約改正、大学闘争を経て、もう、40年の歴史を経てしまったのでありますが、その間の平和はまさに嘘であったように、福島原発事故は、あらゆる戦後体制をひっくり返す大カタストロフィーとなったような気がします。
外国から聞こえてくる声は、まさに日本・福島が、世界を変える雰囲気です。逆にそのことは、福島の人々が如何に悲惨な状況に置かれているかを示すものです。私もまた、福島を目指すものですが、自分の微力を感じながらの毎日です。
講演記事の中で、気になったことの何点かを書いておきます。あくまでも個人的視点でありますので、一瞥くだされば、幸いです。
1)「私の持っている測定器は10万円ほどの器械」、現在、放射線線量計はどんどん、安くなっています。1万円台のものも出ています。救援センターであるから、危険信号を伝える計測器の普及には努力して欲しいです。
2)「放射能について国はいいかげんな計測しかしていない」、現在、常識ですが、政府・東電は、放射線量を小さく知らせるのに躍起です。この実態を見抜くには、日本人全てが、ガイガーカウンターによる放射線量監視を行うという姿勢が必要です。例として、私は、いわき市ボランティアを行うに際して、東京都青梅市・福島いわき市間の放射線量を次のように測定しています。以下は、一例です。
2011/07/18(晴れ)空気中放射線量(RADEX1503、単位μSv)
()内は復路の測定値
AM708青梅総合神社前0.140.200.18
AM708東青梅駅0.130.14
AM711東青梅駅待合室0.1119日PM21:  東青梅0.09
AM7: 河辺駅0.110.1219日PM2125河辺0.09
AM7: 小作0.1219日PM21:  小作0.070.08
AM7: 羽村0.080.1019日PM21:  羽村0.080.10
AM7: 福生0.100.1119日PM21:  福生0.10
AM7: 牛浜0.0819日PM21:  牛浜0.070.080.10
AM7: 拝島0.070.0819日PM21:  拝島0.070.080.10
AM7: 昭島0.0919日PM21:  昭島0.10
AM7: 中神0.090.1019日PM21: 中神0.09
AM7: 東中神0.110.1219日PM21: 東中神0.09
AM7: 西立川0.110.1219日PM2103西立川0.080.090.10
AM730立川0.080.1019日PM  :03立川0.060.070.100.11
AM7: 国立0.070.0819日PM2050国立0.070.080.12
AM7: 西国分寺0.0819日PM2030西国分寺0.080.090.10
AM7: 国分寺0.07
AM750三鷹0.08
AM8: 中野0.10
AM8: 四谷0.07
AM8: 御茶ノ水0.070.13
AM8: 神田0.080.10
AM8: 秋葉原0.10
AM8: 御徒町0.100.11
AM930上野0.10
PM630四倉デイステイ奥内0.330.40
PM6: 四倉デイステイ奥外0.270.28
PM6: 四倉デイステイ庭0.781.071.20
PM6: 四倉防波堤0.300.58
PM6: 四倉防波堤海岸砂表面0.590.54
PM6: 四倉防波堤芝生0.86
07/19(雨)
AM7:00工場0.270.18
AM8:  波立デイステイ0.250.350.48
AM8:  久ヶ浜0.110.140.15
AM8:  末続0.300.32
AM8:  広野町0.280.330.37 
AM8:  火力発電所周辺0.410.630.91
AM9:00 立ち入り禁止地域0.700.670.69
AM1000 大滝温泉0.30
AM10:  広野町役場0.420.25(役場職員へのヒアリングでは、定点観測で0.40程度)
PM1220 四倉港0.120.14
PM12:  いわき市雑居ビル内0.100.11
PM1403 常磐道中郷P0.15
PM1435 常磐道友部P0.120.140.17
PM14:  常磐道石岡0.18
PM14:  常磐道土浦0.180.21
PM14:  常磐道利根川0.18
PM14:  常磐道入潮南0.11
PM14:  常磐道千歳大橋0.080.12
PM1749 新越谷0.08
PM17:  東浦和0.11
PM17:  南浦和0.080.09
PM17:  武蔵浦和0.080.10
PM17:  西浦和0.080.07
PM17:  新坐0.050.07
PM17:  東所沢0.080.10
PM2025 新秋津0.080.07
PM20:  新小平0.080.07
PM20:  西国分寺0.080.090.10
PM2135 青梅0.080.10
3)「縫うよりは捕まったほうがいい」、私の今は亡き友人も早稲田闘争で両足骨折、私自身も三里塚で左足鎖骨を骨折したもですが、野戦病院では歯が立たず、公の病院に収容されましたが、お陰さまで、公安の監視がしっかりと付きまといました。やはり、「娑婆にいるよりは獄に繋がれたほうが良い」というのも別の真実です。
4)「水戸さんが生きていたら今回の原発事故は起きなかったかもしれない」は少し言い過ぎではないでしょうか。鬼籍に入られた、水戸さん、高木さん、などの素晴らしい反原発闘争には、頭が下がる思いです。ただ、54機もの原発をわが国にもたらした事情は、高度成長下で、学園闘争、特に権力との地域での戦いを展開した日大闘争を見殺しにしたことではないでしょうか。
5)「密室治療は恐ろしいと思うそんな経験をしてきた」、キューバのグアンタナモ基地に見られるように、戦い、捕虜になることは悲惨です。私は、極力逮捕を免れて来ましたが、公安ファイルはそれ以上に厳しいものと推察します。獄中改善は当然ですが、いかに獄中者を減らすかの闘争が大切です。
6)「広島の被曝者の資料しかなく、広島の被曝の仕方と医療の被曝はスタイルが違う。だから、広島を資料にして危険だ、と言われても耳を傾ける必要がない、と言うのが日本の科学者の態度」、最近、ドイツの科学者が来て内部被爆の重要性を訴えていたのですが、そのときに、並行して演壇に立たれた広島大の沢田教授が40年目に公開された広島原爆手帳を元に、内部被爆(遠隔被爆)の重要性を指摘されました。日本人としての義務を果たされたようです。要するに、日本人の悪いところは、隠蔽・偽善体質の官僚・権力機構をめんめんと許してきたことです。
7)「自主避難する人を非難する人がいるが、それはおかしい。避難する人たちは基本的に正しい」、そのとおりと思いますが、今必要なことは、原子炉周辺からの強制避難ではないでしょうか。太平洋戦争(第二次大戦、大東亜戦争)に関しては、都市住民数千万人が強制避難させられました。福島原子炉は今そのような危険な時期にあると理解すべきではないでしょうか。
8)「福島では放射能が不安だと言うとバッシングを受ける状態になっていた」、市町村長を中心に福島帰還を宣言したり、工作が行われている中で、人々は益々無口である。この「声なき声」を良いことに、政府・東電を中心とした、原始村は徐染・帰還を一貫して訴えている。今、福島の人々は抵抗している。この火を消してはならない。
9)「山下としては自分たち以外の健康診断はやらせない」、福島の人々だけではなく、日本人の医療神話が、この山下(福島では騙したと言うようだが)の横暴を許している。それに東大アイソトープ研究所の児玉龍彦教授も加わる。政府・東電を中心とした、原始村など、権力総動員しての、福島封じ込め体制である。当然、この闘いは、戦後から引き継がれるものである。
10)「避難先も1位は山形で、2位は米沢で、3位は新潟、4位北海道という順序になっている人が多い」、人々の気持ちは複雑である。今の所、周辺地域への避難は多い。としても、伊達市や郡山のように、近場で、放射線量の高い、原子炉暴発の危険地域への避難者が多い。福島県含め、原子炉周辺200km圏内の強制退避が必要であるし、今は、人々の感情を量るときではない。そうすれば、権力の思う壺としか言いようがない。
11)「福島という名前で差別されるということを実感している人たちが多くなっている」、よく聞く話である。福島県内でも、指定地域かそうでないかでいざこざが絶えない。それは、一見民主主義のように見える、政府の住民の自主判断を強調し、機械的な線量線引きの結果である。今は、日本中が放射性汚染されていると見てよい。そのことを前提に、放射線量の高い地域からの、強制退去、そして、原子炉周辺からの強制退去が必要な時期である。
12)「放射能の健康被害について告発した人たちは、ことごとく抹殺されてきた。今回の福島についても最初から被害隠しが行われている」、だから、闘いは始まっているのだが、我々は非力である。しかし、福島県地元「声なき声」は強力である。この1年猶予も耐えて来た人を支えねばならない。首相官邸デモ、代々木公園デモ、以上の体制を福島原子炉周囲に築かねばならない。
13)「甲状腺癌については隠しきれなかったということだが、日本では甲状腺癌さえも隠そうとしている」、チェルノブイリでも長い闘いが繰り広げられ、今もそれは続けられている。アメリカスリーマイルだってそうだ。日本でも、広島・長崎・ビキニ等被爆以来の戦いがある。それらは、あらゆる戦いの原点でもある。だから、福島原子炉暴発、今後の暴発を含め、日本人、福島の人々は地球上を巻き込んで、戦いを拡大しなければならない。それだけが、隠蔽・偽善体質を持つ、政府・東電、権力機構の犯罪を暴くことになる。
14)「渡利地区は橋頭堡のところであり、渡利地区を認めさせることができれば、もう少し避難地区を広げられる」、私も渡利地区に行き、人々の感想を聞いた。徐染作業中であったので、人々は安心を装っていたようであるが、実際には徐染作業の効果は出ていない。ガイガーカウンターの数値を示しながら、住民との話しを行い、徐染作業の問題点を述べた。同じ問題を福島市役場にも投げかけた。彼らには、回答はない。この数値は、福島駅前だって、同じ数値を示している。これは1地区の問題ではなくて、福島全域、原子炉周辺全域の問題である。
15)「福島の問題は福島だけの問題ではない。私たちは、沖縄、広島、長崎、第五福竜丸を切り捨ててきたという歴史を今こそ断ち切らなくてはならない」、そのとおりです。福島を切り捨ててはならないのです。それは、地球上がひとつになるチャンスでもあるのです。 
満田正
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第8回定期総会講演 「福島を切り捨ててはならない 」 山田 真(小児科医 ...

qc.sanpal.co.jp/info/1520/ - キャッシュ
2012年5月20日 – 放射能を感じることが重要. 今この会場の線量は0.06マイクロシーベルト。放射能はその存在を忘れてしまいがちだが、私たちのまわりにはいっぱいある。忘れてしまうと国や東電の責任を免罪してしまう。私は線量をいつも計るようにしている。



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